計画相談支援 流れ

計画相談支援の流れと作成におけるポイント

特定相談支援事業所は、利用者から依頼を受けてサービス等利用計画を作成します。

サービス等利用計画は障害福祉サービスを利用するときに市町村に提出する書類です。

利用者の希望や目標、援助内容などが記載され、利用者やサービス提供事業者の情報共有にも重要な役割を果たします。

利用者がサービスを申請して利用開始、更新して利用継続するときの計画相談支援の流れを解説します。

サービス等利用計画の作成に必要な視点やポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

サービス利用支援の流れ

サービス利用支援は利用者が初めてサービスを利用、又はサービスの変更をする際にサービス等利用計画を作成します。

サービス等利用支援の流れは以下の通りです。

  1. 利用者・家族が市町村へ利用申請
  2. 利用者・家族が相談支援事業所へサービス等利用計画の作成を依頼
  3. 相談支援事業所がサービス等利用計画を作成
  4. 市町村が利用申請とサービス等利用計画を基に支給決定

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

利用者・家族が市町村へ利用申請

利用者やその家族が市町村へ障害福祉サービスの利用申請を行います。

利用者が利用したいサービスを決めて先に申請する場合もありますし、サービス利用について相談支援事業所に相談をする場合もあります。

相談に来た場合は、利用者の希望や課題から最適なサービスを紹介します。

基本的には利用申請は利用者本人や家族がしますが、相談支援事業所が書類作成などのサポートを行う場合も多いです。

利用者・家族から相談支援事業所へ依頼

利用申請を受け付けた市町村は、利用者へサービス等利用計画の提出を求めるため、相談支援事業所へサービス等利用計画の作成を依頼します。

どこの相談支援事業所を利用するかの決まりはなく、利用者が自由に選ぶことが可能です。

相談支援事業所がサービス等計画を作成

依頼を受けた相談支援事業所が、サービス等利用計画案を作成し市町村に提出します。

サービス等利用計画では、利用者の基本情報の他に、長期目標と短期目標、それを達成するのに必要な援助についてを記入します。

市町村が利用申請とサービス等利用計画を基に支給決定

サービス等利用計画を受け取った市町村は、提出された書類等から必要な支給量を判断し支給決定を行います。

支給決定を受けて利用者は、サービスを提供する事業所と契約しサービス利用を開始します。

継続サービス利用支援の流れ

継続サービス利用支援は、提供されているサービスを一定期間ごとに見直し、常に最適な状態にする支援です。

サービスを評価、見直しをすることをモニタリングといい、モニタリング期間はサービス内容や利用者の状況によって判断されます。

相談支援事業者は利用者および家族への訪問、利用している事業所への利用状況等の聞き取りを通じてサービスが適切に提供されているかを判断します。

サービスの利用継続、支援内容や支給量の変更などをまとめたモニタリング報告書を市町村に提出するという流れです。

サービス等利用計画を作成するときのポイント

サービス等利用計画を作成する際には以下のようなポイントを意識してみてください。

  • 利用者の意思や希望を反映しているか
  • 長期的・総合的な計画であるか
  • わかりやすく、具体的な内容か

サービス等利用計画は利用者の意思を尊重し、生活の質を高めるものであるべきです。

相談支援事業者は利用者の声にしっかりと耳を傾け、本人の希望や隠れたニーズを把握して計画に盛り込むことが求められます。

ライフステージの変化に伴うサービスの変更があっても、一貫した援助が受けられるような計画であることも重要です。

利用者はもちろん、直接援助する事業所の職員にとっても分かりやすく、また実行可能な具体性のある内容であるかにも留意しましょう。

まとめ

計画相談は、利用者から依頼を受けた相談支援事業所がサービス利用に必要なサービス等利用計画を作成し、定期的にモニタリングを行います。利用者が自分らしく生活していくために必要なサービスを適切に受けるために重要な役割を果たすサービス等利用計画。ポイントを押さえて、サービスに活かせる利用計画を作成しましょう。

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